孤独死現場のニオイの特徴と、その後の対処方法について

こんにちは！関東圏を中心に事故死や孤独死が発生してしまった現場において迅速に駆け付け解決に導きます特殊清掃のフルサポート関東です！皆さま、孤独死という言葉を聞いたことはありますか？核家族化の進む日本において避けられない問題となっている孤独死。特に一人暮らしの高齢者の方になればなるにつれて孤独死のリスクは最大限増えてしまっています。そんな孤独死ですが、仮に発生してしまった際、特有のニオイが生じてしまいます。そのニオイ、どんなニオイなのでしょうか？そこで今回は孤独死が発生した際に徐々に現れるニオイの特徴と、その後どうやってそのニオイを消していくのかについて解説していきます。

孤独死が発生してしまっている現場では、亡くなってしまった遺体が発見されるまでにかかる期間につれて、徐々に遺体の腐敗が進行していきます。その過程の中でこの強烈なニオイが発せられてしまうのです。この匂いは一般生活では到底感じる事のないほどに強烈なニオイとなり、『腐敗臭』や『死臭』とも呼ばれます。これらのニオイの特徴を以下にて解説いたします。

1. 腐敗臭：孤独死の部屋に充満してしまうニオイの代表格はこの腐敗臭です。人間の体が腐敗していく過程で発生するガスや液体によって非常に強いニオイが生じてしまいます。夏場や高温多湿の環境であると遺体の腐敗にかかる時間が短縮されてしまう事から、孤独死発生日から数日以内にはすでに強烈な腐敗臭を発してしまうこともあります。
2. アンモニア臭：遺体の体内にあるたんぱく質が分解される事でアンモニアが発生します。そのため、孤独死の現場ではアンモニア臭も強く感じられる事があります。
3. 酸化臭：体液や血液といった遺体起因で生じる液体類が、空気中で酸化することで酸化臭という独特なニオイになることも特徴です。鉄がさびたような匂いに似ています。大量の血液が数日間そのままになることで生じやすくなるニオイです。
4. 室内に残っている食材やゴミのニオイ：孤独死が発生したという事は、当然誰も予知せずにその室内で死去してしまった事になります。そのため、その室内には普段通りの食材や生活品などがそのままの状態となっている事になるのです。遺体発見時には腐敗臭などのニオイの中に混じって、長期間放置されてしまった食材の腐ったニオイやゴミのニオイなども強烈に感じることになります。

孤独死が発生してしまった室内、そのニオイの対処をはじめ室内全ての清掃が必ず必要です。一個人では到底対処しきれない特殊下の清掃となるため、こういった現場になってしまった場合は早急に専門知識を有した特殊清掃業者に依頼をするようにしましょう。以下では、特殊清掃業者がどのようにこの腐敗臭を消臭していくかについて解説していきます。

1. オゾン発生装置を使用：オゾン発生装置とは、ニオイの元となる分子を酸化分解することで消臭効果を発揮することのできる装置です。オゾンとは非常に強力な酸化剤の事で、腐敗臭やアンモニア臭を効果的に除去していくことができます。ただし、オゾンは過剰になってしまう事で人体に悪影響を及ぼすものでもあるため、使用中は人が立ち入れないような空間になってしまいます。
2. 活性炭や特殊フィルターを使用：活性炭や特殊フィルターを使用することで空気中のニオイを吸着し除去していく方法を用いる事もあります。これらは比較的簡単に実施できますが、完全にニオイを除去するためには他の方法と併用することが一般的です。
3. それでも改善できない場合はリフォームやリノベーションで原状回復を図る：オゾン発生装置や特殊フィルターを使用しての消臭や脱臭方法を試みても、中々ニオイの完全除去ができない場合は、その建物自体にニオイがしみ込んでしまっている事もあります。この場合では壁紙や床材の交換を行って原状回復を図る方法をとることがあります。該当箇所の部分を一度解体工事とし剥がしていき、そのうえで内装リフォームし仕上げていきます。こうした対応をすることで表面だけの清掃では取りきれないニオイの原因に対して根本的に対応していくことができるのです。

孤独死という現場ができてしまった際、この独特なニオイ問題はほとんど付きまとうものです。これは、単なる清掃の範囲を超えて、心理的な負担や不安までも掻き立ててしまうものです。もし孤独死の現場に立ち会ってしまった場合は、その後いかに早急にその室内を特殊清掃でキレイな状態へと戻していけるかが重要になります。当然、孤独死という環境を防ぐ事も重要な方法の一つになりますので、日ごろから身内の方などに一人暮らしをされている方がいる場合は密に連絡を取り合うなど、工夫をこらしておくようにしましょう。