遺体は死後何日で腐敗するの?本来の適切な処置方法も解説
2024/06/08
こんにちは!関東圏を中心に事故死や孤独死が発生してしまった現場において迅速に駆け付け解決に導きます特殊清掃のフルサポート関東です!皆様、ふと『人は死んでしまったらその遺体はどうなっていくのだろう?』と考える事はないでしょうか。病院などでの死去を迎えた場合は遺体となった後、適切な処置を施され速やかに火葬されて行きますね。ですが孤独死や事故死といったように、遺体となったことにすぐに気が付いてもらえなかった場合、その遺体は自身の体の中から徐々に腐敗が進んでしまいます。今回はそんな遺体の腐敗が始まるまでには何日かかるのかという点と、本来の遺体の適切な処置方法の大切さを解説していきます。
目次
遺体の腐敗、何日かかるのか
適切な処置を行わないと、どうなってしまうの?
遺体の腐敗が始まるのは死後1時間程度から
人は心臓の動きが停止してしまってから1時間程度もすると、様々な劣化を引き起こしていきます。腐敗は体内から徐々に進行していき、体外に現れる症状には死斑という血液の塊が皮膚上に透けてくるものまで見えてくるのです。そういった現象が徐々に進行することでどんどん腐敗していきます。
置かれている気温や湿度によって進行状況は様々
その遺体が置かれている場所によって、その腐敗にかかる日数は変化していきます。気温や湿度が高ければ高いほど遺体の腐敗は進みやすいため、夏場の現場や冬の暖房がきいている室内の場合、遺体の劣化速度を速めていきます。平均的に、遺体に一番最初に現れる現象の死斑発生までに死後30分程度、死後硬直までに2時間程度、そこから腐敗が進み、最悪皮膚が削げ落ち骨が見えてきてしまう状況まで腐敗が進行していきます。
本来の遺体の適切なケア方法について
人の死後される遺体のケアってどんな流れなの?
では、遺体はどのようなケアをすることで、孤独死や事故死といった現場の遺体のような劣化をたどらずに火葬まで進ませられるのでしょうか。ここでは一般的な遺体のケア方法について解説していきます。
エンゼルケアをする
病院や自宅などで息を引き取った場合、死亡診断がされます。その後頑張ってきたお体を清拭していきます。清拭とは入浴できない事情のある方にお湯やアルコールを含むガーゼなどで体をふいてきれいにしていくことを言います。遺体に施す場合は遺体を清めることを目的としており、医療従事者などによって行ってくれます。その過程で口や耳、鼻や肛門といった人体にある穴に脱脂綿を詰めていきます。これは、徐々に進行してしまう腐敗によって万が一体液が出てきてしまっても大丈夫なように必要な処置となります。そのうえで最期にふさわしい姿にするための身繕いを施していきます。
死後24時間経過するまで安置所などで安置する
日本の法律上、人の死後24時間以上経過しない限り火葬をすることが認められていません。そのため、お葬式や火葬までの間その遺体をキレイな状態で安置していく必要があります。安置する場所はご自宅やお葬式場の一室が多いでしょう。お葬式では生前かかわってきた様々な人に故人を見てもらう機会に当たるため、できるだけ生前の状態を保っておきたいですよね。そのために様々な方法で遺体の維持を行っています。
■湯灌
湯灌とは、納棺の前に遺体をお風呂に入れて体を洗い清めていく儀式のことです。ご遺族のみで行うのには死後硬直も始まっている遺体では難しいため、葬儀屋さんを中心に行っていくことになります。必ず行う儀式というわけではなく、あくまで希望ですので、やってあげたいという思いがある場合は湯灌に対応できる葬儀屋さんに依頼をしましょう。
■死に化粧
故人をキレイな状態で送り出すために身なりを整えたり、お化粧を施したりすることです。お葬式に参列してくれる人々に安らかな顔を見てもらうために施すもので、男性だと髭や眉毛を整えたり、女性はお化粧を施したりします。
■エンバーミング
エンバーミングとは遺体の腐敗を防いで衛生的に長期保存するための処置のことです。死体防腐処理などともいわれます。安置所で行う仮の保存方法としては、一般的にドライアイスを使用して遺体の腐敗を防ぎます。腐敗を防ぐために行うためかなりの冷却を必要とするため、冬場は20Kg・夏場は40kg程度のドライアイスを使用していきます。ですがこの方法ではお顔の退化には対応できません。そのためエンバーマーという資格を持った人によって適切な腐敗防止策を講じることができるのです。体内の洗浄と防腐保全処置を行うために腹部あたりを少し切開し防腐剤を注入したりします。
まとめ
相場感をしってスピーディな原状回復を
どんな状況であろうとも、死んでしまい遺体となってしまったら、体内からの腐敗は進んでいってしまいます。少しでもお別れの時に生前の姿を保っていられるよう、本来であれば適切なケアを施し遺体の保存をしているのですね。そのため、中々遺体に気が付いてもらえない孤独死や事故死といった現場では、まずは早期に発見してもらう事が何よりも大切だということです。日頃から一人暮らしの身内をひとりぼっちにさせないよう、環境を整えておきましょう。
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