故人が飼っていたペットはどうすればいい?遺品整理時における心構えについて
2024/05/10
こんにちは!関東圏を中心に事故死や孤独死が発生してしまった現場において迅速に駆け付け解決に導きます特殊清掃のフルサポート関東です!故人様が亡くなった際、相続を受ける方が中心となって遺品整理は進んでいきます。その故人様が生前一緒に生活を行ってきたペットたち、実際どうしたらいいのかと悩まれてしまうことがあるでしょう。今回はそんなペットたちの所在について、遺品整理時における心構えと、対処方法を解説いたします。
目次
故人様が飼っていたペットについて
どうしたらいいのかな?
ペットは『物』として扱われる
今の法律上、犬や猫などのペットは『生き物』ではなく『物』として扱われます。そのため、故人様が飼われていたペットは故人様の物ということになり、遺品整理の観点から相続を受ける方たちによって責任をもって対処しなければならない物の一つに該当します。
急性の病気や・突然死してしまった場合によく当たる問題
故人様の死因として、急性の病気が判明してしまったり、突然死去されてしまった場合に、このペット問題はよく起こります。長期間闘病生活を送っていらっしゃる方などであれば、そもそもペットを飼われているケースが少ないです。また、こういった突然の死去であった場合、ご自身がいなくなった後のペットに関してを伝えていたり、何かに記していることはほとんどありません。そのため、遺品整理にあたる親族様方の判断によってペットを今後どうして飼育していくのかを早急に決める必要があります。
相続を受ける親族が責任をもって対応する
ペットを飼われていた故人様の相続を受けるご親族様方を中心に、ペットの今後についてしっかりと対応を行わなければいけません。ペットはもちろん生き物です。そのため、故人様が亡くなってしまった瞬間から、そのペットのお世話をしてくれる人がいなくなってしまうということです。処遇を決めることが難航しそうな場合面倒がゆえに後回しにしてしまいがちですが、責任をもって向き合いましょう。
親族でペットを引き取れない理由
様々な理由がありますよね
こういったペットを飼われていた方が亡くなってしまった場合、まず一番初めに考えられることとしては、その親族のどなたかが引き取って飼育をしていく方法になります。故人様が生前愛をこめて飼育されていたペットですから、一緒に生活を行うことで故人様を思い出し、かつ癒しを与えてくれることでしょう。ただし、こういった状況でもどうしてもペットを引きとることが出来ない状況の親族もいることでしょう。引き取って飼育できない環境には、以下の理由があると考えられます。
賃貸に住んでいる為ルール上飼育できない
そもそも今住んでいる場所が賃貸などの場合、賃貸契約のルールとして、ペットの飼育を禁止していることがあります。そういった理由から飼いたくても変えない状況になってしまうことがあります。
同居する方にアレルギー疾患がある
そのペットに対してもともとアレルギーを持っている方の場合は、引き取りたくてもできない状況であります。引き取ることでご自身の体調に支障をきたしてしまうため、引きとれない場合があるでしょう。
先住ペットとの相性のため
今現在、すでにペットを飼っているお宅では、故人様のペットを一緒に飼育することが難しく、断らざるをえないことがあるでしょう。ペット同士にも相性があるため、ペットのことが好きでも、ペット同士のことを考えて引き取りを断念するケースがあるでしょう。
自身の健康状態が不安である場合
ペットの引き取りが出来ないケースとして、そもそもご自身の健康状態が不安である場合が考えられます。ご自身が足が悪いであったり、音に敏感であったりされる場合、ペットを引き受けたとしても世話をするために動くことに支障があったり、騒音から不快感を味わってしまうことになります。ペットを引き取ってもらうには、まずはその方の健康状態がとても大切です。
財産放棄する場合は、ペットの引き取りに注意が必要です。
冒頭でも述べましたが、現在の法律ではペットは『物』として扱われます。そのため、故人様の借金による相続放棄を検討されている場合、その方によるペットの飼育については、相続放棄違反とされてしまう可能性があることを理解しましょう。相続放棄をするとその方の遺品整理は一切行うことが出来ません。仮に少しでも手を付けてしまうと、その相続放棄が棄却されてしまうことがあります。そうはいっても、ペットの場合は生き物のため、お世話をせざるを得ない場合もあるでしょう。あくまで可能性として、相続放棄が棄却されてしまうかもしれないことを理解し、判断に迷う場合は適宜確認を行うといいでしょう。
故人様が飼っていたペットの行き先
想定できる方法
里親を探す
親族でペットを引きとることが出来ない場合は、まず里親を探しす方法があります。ネット上で呼びかけを行ったり、ペットショップや動物病院などでも里親募集のチラシを掲載してくれることがあります。
動物愛護団体などに相談する
親族で飼育することが出来ないのであれば、お近くの動物愛護団体などに相談してみるのも一つです。愛護団体として、里親募集の手伝いや、今ペットを探している人につないでくれることがあります。
老犬ホームや老猫ホームへ相談する
高齢になった犬や猫を、料金を払ったうえで介護・飼育をしてくれるホームへ、入所の相談を行ってみる方法もあります。ただし、こういった場所はしっかりと飼育に対しての費用を支払い続けていかなければならないため、ペットに対しての費用を払い続けられる場合のみに限ります。
保健所へ相談する
故人様のペットを親族間で引き取ったり、里親を探している時間がない場合、保健所へ相談しようと考えることがあるでしょう。ただし、こういった保健所はペットの人生のためにというものではなく、あくまで人間の安全を目的とした施設であることを理解しましょう。保健所が通常捕獲したり引き取ったりする犬や猫は、責任をもって管理する飼い主がいないゆえにそこに住んでいる人々の生活や健康を脅かす存在のため、『捕獲』を行っているのです。動物のことを考えて行っているわけではありません。保健所へ連れていかれる動物たちは飼育環境もよろしくない場合が多く、一定の期間をもって殺処分とされてしまうこともあります。そのことから、保健所へのペットの引き渡しは最終手段としてできる限り違う道を模索してあげましょう。
故人様のペットを扱う際の注意点
ここに気を付けよう!
そのペットの今までの飼育状況をできるだけ把握する
親族間で飼育し続けるにしても、その他方法をとるにしても、可能な限り今までの飼育状況を把握しておくことでスムーズに進めることが出来るでしょう。いつ生まれ、どこの病院にかかっており、今までの手術歴や出産歴などといった情報があることで、飼育し続ける場合にも、里親に出すにしても、そのペットをより深く知ることにつながります。
いずれにせよ早く処遇を決めてあげよう
どんな決断になるにしても、ペットの行き先はできるだけ早く決定してあげましょう。ペットからしてみたら、毎日お世話をしてくれていた大切な故人様が突然いなくなり、不安な気持ちでいるのです。少しでも早く落ち着く環境を与えてあげるためにも、故人様の死去後、なるべく早く対応を行うことをお勧めします。
遺品整理時にトラブルにならないために。
ペットも生き物です。
故人様が飼われていたペットについて、今回は解説を行ってきました。親族間で引き取ってもらえることが一番スムーズでみんなが安心できる方法ですが、飼えない理由があることもあります。そういった場合でも最後まで責任をもってペットの行く末を決めてあげましょう。
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