遺品整理士って？どんな資格なのか徹底解説

遺品整理士とは『一般社団法人遺品整理士認定協会』により認定されている民間資格の事を指します。遺品整理のお仕事に遺品整理士という資格が絶対に必須というわけではありません。ですが遺品整理に対しての一定のスキルやモラルを持っているという証明として遺品整理士という認定資格があります。遺品整理士という資格を取るには、この遺品整理認定協会に登録をして研修を受ける必要があるため個人的に勉強をして資格を取得するという方法はできません。実務経験はいらないものの、協会への登録および研修が必要という事です。故人様の思いがこもっているお品物たちを『捨てる』のではなく『供養して整理する』という理念のもと遺品整理を進める為、遺品整理士の資格を持っている人達は、その遺品を法律に則り適切に供養し整理してくれるという証明の資格となります。

遺品整理士のお仕事内容としては、一般的な遺品整理と同様の内容です。遺品整理士という資格は必須資格ではない為通常と同様の内容で遺品整理は進んでいきます。一般的な遺品整理として、まずは故人様のお品物を仕分けする事から始まります。仕分け作業後に買取品などの対応を行い適材適所への回収・処分へと進んでいきます。ご依頼に応じて故人様のお宅のハウスクリーニングを承ったりし、最終的に貴重品や大切なお品物をご依頼者様へお渡しをし遺品整理終了となります。遺品整理士という資格を保有している方へ依頼を行う事で法律的にしっかりと適切に処理をしてくれるという安心材料になるかと思います。近年増加している、遺品整理回収後のお品物の不法投棄問題や、遺品整理業者として粗悪な業者を見抜く一つの要因になる資格とお考え下さい。

遺品整理士に依頼を行う事での最大のメリットは安心材料の整った遺品整理業者であるという判断材料になるという点があげられるかと思います。また、遺品整理を依頼するメリットでは、その整理するための身体的なストレスや精神的なストレスの軽減だと考えます。故人様お一人がしっかりと生活をしてきたのですから、遺されるお品物の数も大変多いことが想定されます。それを一個人として片づけていくには時間もかかりますし、精神的にもつらい面が出て切るかと思います。そんな中遺品整理業者へ依頼を行えば、ご依頼主様の日々の時間を取る事もなく、故人様の遺品を適切に整理し数日でスッキリとキレイに整えてくれる事ができます。故人様とのお別れに心が付いていかないというご依頼主様にも、遺品整理をご自身で行う必要がなくなるため、悲しみへの負荷を軽減できると考えております。

遺品整理という業務を行うにあたり、遺品整理士という資格は必須資格ではありません。2012年以降に、清掃業や不用品回収業という業者が遺品整理をする事ができるようになった際、遺品整理業者が大切にしてきた遺品を扱うという意思を持たないままの悪徳業者が増えたため、一線を引くという意味も込めて設立されたのがこの遺品整理士という資格です。そのため、絶対に必要な資格ではないものの、遺品整理士という資格を保有している業者は安心できるという判断材料のひとつとなります。この遺品整理士という資格以上に遺品整理を行うには欠かせない資格があるので、そちらについても解説していきます。

遺品整理士は遺品整理業を行うにあたり絶対必須の資格ではないという事を解説しましたが、この一般廃棄物収集運搬許可は必ず保有していなければならない資格となります。一般家庭から出るようなゴミは全てこの一般廃棄物に分類されるため、これらを運搬してもいいという許可がこの一般廃棄物収集運搬許可に当たります。この許可を持っていない遺品整理業者へ遺品整理の依頼を行ってしまった場合、通常の処分ができない為、回収されたお品物を不法投棄されてしまう可能性が高くなります。また遺品整理時に故人様のお品物を買取するケースでは古物商許可という資格が必要となります。この古物商許可がある事によって、古本や古着など幅広い種類を買取することができるのです。古物商許可を保有していない遺品整理業者での買取業務は行えないと言う事ですね。